伝統工芸作家 櫻井久明氏 監修仏壇 展示中


08/06/01

伝統工芸作家
江戸神仏指物師三代目

櫻井久明(さくらい きゅうめい)

指孝仏具美術工芸工房の初代指孝は東京浅草千束にて創業 江戸神仏指物の本流を守り 仏壇・仏具を製作して百余年 先代の意思を受け継いで今日に至っています。

永代使用できる仏壇とは

本物の素材で200年の時に耐えるモノを作る

私の仏壇造りの哲学は、材料資源のことを考えると最低でも二百年の歳月に耐えられるものを作らなければならないということです。
そのためには、一切鉄釘は使わずほぞ組で造らなければ強度は維持できません。鉄は冷たいため夏場など水分を集めてしまい、長い年月にはサビて腐り、白蟻の出る原因になりかねない…。 「鉄金具偏重主義が木工文化を滅ぼす」、これが私の持論です。

木工品は本来、指物(差し物)と言ってほぞ組加工をして釘を使わずに作るのが本流です。ほぞ組はイモつけ、釘づけの数百倍の強度になり、永代使用に耐えることができます。 素材においては、霊樹である紫檀を使用しています。比重が1.2と水より重く、世界中の樹木の中で最も堅く枉いが少ないのが特長で、仏壇の材料としては最適であると確信します。

造形は、古典の仏具仏壇の制作法式を守り、できるだけ簡素にして時代を超えたデザインを考えています。しかし、細部においては鉋など三十以上の手道具を使い入念な作りを施し、見えない部分まで入魂の作りをしています。

その各部の微細な美が全体の品位と格調を高めます。
形が心をすすめ、先祖を敬い信仰心の力になれればよいと考えています。

今、好んで使用している素材、紫檀

紫檀の原産地(インド、ミャンマー、ラオス、カンボジア)また古代中国では紫檀には霊が宿りそのものが神木であり霊的力があると信じられています。 中国では皇帝の象徴「龍」、紫檀の別名を龍血樹と言い、その権力の象徴であり紫檀は一般庶民には使うことは許されなかったようです。 また日本でも正倉院の宝物には紫檀の名品が数多くあります。その意味で、御仏壇・お位牌の素材は霊樹である紫檀が 最適であると確信するものであります。

 

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